ちりめんじゃこ

こんにちは、金曜日担当の山口です。
今回の医食同源の食材は「ちりめんじゃこ」です。

どんぐりオンラインショップで販売中の
「京佃煮の入った京都米おにぎり」に入っている「ちりめん山椒」は、
ちりめんじゃこを山椒の実などと佃煮にして味と香りをつけた、
ごはんにとてもよく合う京都の名産品です。
※現在は販売終了しております。

ちりめんじゃこは単一の種類の魚ではなく、
カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシなどのイワシ類や、
シロウオ・イカナゴなどの小さい魚たちの稚魚を、
塩ゆでにして天日で乾燥させたものになります。

それとは別に、ちりめんじゃこの中に小さなイカやタコや、
じゃこ以外の小魚が混ざっていることがあります。
数年前に、そういった魚などを「チリメンモンスター」
(略して「チリモン」)という愛称で呼び、小学生らが
コレクションしたり、自由研究の課題にしたりと、
ちょっとしたブームになりました。

私が子供の頃も、食事の最中にちりめんじゃこの中に
(まだそういう名前はありませんでしたが)「チリモン」を見つけると、少し得した気分になりました。
しかし漁業関係者にとって、「チリモン」は固さや食感など商品価値を下げる異物なので、
なるべく混ざらないようにと、丁寧に取り除く作業をしてから出荷されているそうです。

このことは、加工食品の原材料表示にも関係があります。

日本国内で加工食品を販売する場合、厚生労働省の指導により、
原材料の中にアレルギーの原因となる特定の食材(7品目)が含まれる場合、
それを表示することを義務付けられています。
対象となる食材は「小麦、そば、卵、乳、落花生、えび、かに」の7品目です。
また、義務ではないものの表示することが望ましいとされている、
推奨品目として大豆など18品目があります。

ちりめんじゃこは、その採取法のため、他の魚介類が混ざることは避けがたく、
またアレルギーの原因となる食材(アレルゲン)を、
完全に取り除いてから出荷することも、非常に困難です。
そのため、ちりめんじゃこを使用している「京佃煮の入った京都米おにぎり」には、
原材料表示にアレルゲン食材として「えび」「かに」の2つを表示しています。

これは、原材料として「えび・かに」を使用しているという意味ではなく、
ちりめんじゃこの中に「えび・かに」が混ざっている可能性があるため、
危険防止のために表示しているということです。
(他に、しょう油や調味料の原材料に含まれる小麦、乳、大豆も表示しています。)

少し難しい話になりましたが、この件について見方を変えますと、
ちりめんじゃこは加工食品とはいうものの、まぎれもなく天然の海の幸だ!
ということが言えるのではないでしょうか?

ちりめんじゃこはカルシウムの豊富な食品の代表として、牛乳と並んでよく紹介されています。
やはり私の子供の頃の話になりますが、「ちりめんじゃこを食べると骨が丈夫になる」ということを、
親や学校の先生から何回も何回も聞かされました。
しかしカルシウムは子供の成長だけでなく、大人にとっても大切な栄養素なのです。

カルシウムは骨を作る以外にも、筋肉を動かすことや、神経の伝達にも関係しています。
また出血した時に血液が固まるのにも、カルシウムが必要です。
カルシウムが不足すると骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になります。
骨粗鬆症は非常に治りにくいので注意が必要です。
カルシウムは毎日少しずつ体外に排出されるので、毎日こつこつと摂ることが大切なのだそうです。

その他の栄養素としては、タンパク質、ビタミンD、マグネシウムなども多く含まれているそうです。
見た目はちっぽけな魚の寄せ集めですが、とても栄養豊富な食品なんですね。
たとえ小さくても、一つの生き物を全身丸ごと食べることなんて、そんなに多くはありませんからね。

それでは今回はこのあたりで。

カテゴリー: どんぐりの『いろんなこと』 パーマリンク