こんにちは、山口です。 今回の医食同源でとりあげるのは「餅」です。

暮れもだんだん押し迫ってまいりました。
クリスマスの盛り上がりが過ぎれば、日本の年末は一気にお正月ムードに染まります。

そしてお正月の食べ物と言えばおせち料理と、何と言ってもお餅でしょう。
おせち料理はお正月だけですが、お餅は年中食べられます。
それなのにお正月と言えばお餅なのは、なぜなんでしょう。

元々は平安時代に中国から伝わった歯固(はがため)という風習がありました。
これは元日に固いお餅を噛むことで歯を丈夫にし、長寿を祈るというもので、
そこから鏡餅を神様にお供えするように変化していったそうです。

昔は歯の治療や入れ歯などの代替手段も無かったのですから、
食べること引いては心身の健康において、歯が丈夫であることは、
とても重要であっただろうというのが想起される由来だと思います。

また鏡餅には先祖に収穫を報告する、また神様に豊作を祈るという意味があるそうです。
そこから転じて、お餅には神様が宿るとされ、正月にお餅を食べることで神様の力を 身に宿すことができるという信仰が生まれました。
お餅を野菜などの収穫物と一緒に味わうことのできるお雑煮は、
いかにも神様への感謝を込めた縁起物という感じがします。

と言っても、お雑煮ほど地方や家庭によって具材や食べ方の異なる料理も
他には無いと言えるでしょうが、それも日本文化の一側面であり、
お餅の食文化の特徴だと思います。

お餅は焼いたり、ぜんざいなどの定番の食べ方はもちろん、
鍋物や焼物などの具材としても非常に人気があります。
そのお餅の栄養や効能という側面では、どのような特徴があるのでしょうか。

お餅の材料であるもち米は、うるち米とはでん粉の成分に違いがあります。
でん粉はその構造の違いによってアミロースとアミロペクチンに分けられます。
うるち米のでん粉は分子構造が直鎖状のアミロースが20%前後含まれ、
80%が分枝状の構造のアミロペクチンなのですが、もち米はほとんどがアミロペクチンです。

アミロペクチンはアミロースより消化が良く、お湯・熱湯に溶けないという特徴があります。
もち米はご飯のように炊かずに蒸して食べるのはこの「溶けない」性質のためです。

さらにお餅は、おこわや赤飯とは異なり、つくことでご飯粒がなくなるまで均質化して 密度を高めてありますので、重量当たりのカロリーが高いという特徴もあります。
消化が良くカロリーが高いということで、激しい運動をする前の食べ物に向いており
アスリートもお餅を好んで食べるということです。

ですが、普段食べる場合には、美味しくて食べやすいので、つい多く食べ過ぎてしまう
ということもありえますので、注意が必要です。

その他にはビタミン類や食物繊維などはあまり含んでいないものの、
銅、マンガン、亜鉛、モリブデンなどのミネラルは豊富に含んでいるということです。

お餅を食べる場合は、たくさんの野菜や動物性タンパク源などと一緒に摂ることが
理想的だと言えると思います。

今回のおすすめメニューは「和洋折衷ピッツァ焼もち」です。
薄切りのお餅にチーズなどの具材をのせたピッツァ風の鉄板焼です。
アツアツ&モチモチ&トロトロをお召し上がり下さい。

それでは今回はこの辺で。

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