カキ

こんにちは、金曜日担当の山口です。
今週の医食同源でとりあげるのは「カキ」です。

「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」 正岡子規

の柿ではなく、貝の牡蠣です。

カキは幼い間は海中をただよっていますが、
ある程度成長すると岩などにくっつき、そのまま一生動きません。
ですので筋肉はほぼ退化しており、身のほとんどが内蔵だそうです。
あの独特の食感や濃厚な味は、そのせいなんですね。

カキと言えば英語の月の名前に「r」がある時期が食べ頃と言われています。
順番に記すと、1月~4月(January~February~March~April)と
9月~12月(September~October~November~December)ですね。
ではなぜ、この時期なんでしょう?

カキはしばしば食中毒の原因となりますが、夏に向かないのはそれとは別の理由で、
5月~8月(英語でMay~June~July~August)はカキの産卵期となるので、
その時期は食用に適さないためだそうです。
シシャモやイイダコとは違って卵がダメなんですね、私も初めて知りました。

カキに限らず、貝類は全て「貝毒」と呼ばれるものがあり、これが原因の食中毒が
多く起こっています。(他には細菌やウイルスによる食中毒もあります。)
貝毒は、エサとなるプランクトンが持っている毒が、貝の体に蓄積されたものです。
天然のカキは大きく育つものが少なく、貝毒も多く貯まる可能性があります。

流通しているカキは養殖が多いのですが、養殖の方が大きく育つのに加え、
この貝毒がなるべく貯まらないように、また有毒な細菌などが増えないように、
厳しく管理して育てられる、というメリットもあるのだそうです。

カキの味が苦手な方や、カキに当たったことがあるので食べるのを控えている方など、
決して万人受けする食材というわけでは無いのかもしれません。
ですが、栄養価の面で言えば、カキほど優れたものも滅多に無いのではないでしょうか。

カキは必須アミノ酸と非必須アミノ酸を多く含み、ビタミンAやビタミンC、
B1・B2・B6・B12・葉酸・ビオチン・イノシトールなどのビタミンB群に加え、
多くのミネラル(カルシウム・カリウム・リン・鉄・ヨウ素・マンガン・銅・
マグネシウム・亜鉛・コバルトなど)、さらにタウリン(イカの回で紹介)や、
コリン(玉子の回で紹介)など、非常に栄養に富んでいます。
さながら、栄養素の見本市とでも呼びたい見事な食材ですね。

どんぐりの店舗では、前回もご紹介しましたように、
カキを用いた秋のオススメメニューをご用意しておりますが、
私のイチオシは「カキと豚バラ肉のバクダン焼そば」です。

バクダンとはもちろん爆発物ではなく、赤ワインを用いた京都のご当地酎ハイです。
カキと豚肉を炒め、バクダンを加えてコクを出したどんぐりのオリジナル焼そばです。
素材のうま味を生かした、自信をもってオススメできるメニューになります。

それでは今回はこの辺で。

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